Windowsでのファイル比較(diff)方法:おすすめツールとコマンドラインの使い方

導入

ファイルやフォルダの変更点を確認したいとき、**「diff」**機能が便利です。特にソフトウェア開発やデータ管理の際には、バージョンの違いを把握することが重要です。この記事では、Windows環境で使えるdiffツールや方法について解説します。

Windowsでのdiff方法

1. PowerShellを使ったdiff方法

Windows標準のPowerShellでは、Compare-Objectコマンドを使って簡単にdiffができます。以下のコマンドは、2つのファイルを比較して、異なる行を表示します。

緑色の結果が表示され、異なる行がわかります。なお、この方法はファイル全体を読み込むため、大きなファイルの比較には向いていません。

2. WinMerge:GUIベースのdiffツール

Windowsユーザーに人気の無料ツール、WinMergeは、GUIベースで直感的にファイルやフォルダの比較が可能です。以下が主な特徴です。

  • 差分の可視化:異なる部分が色分けされ、どこが違うのか一目でわかります。
  • 統合機能:比較結果をもとに、ファイルを統合する機能もあります。
  • 様々なファイル形式のサポート:テキストファイルだけでなく、バイナリファイルもサポート。

3. Beyond Compare:プロフェッショナルなツール

もう一つの強力なツールとしてBeyond Compareがあります。こちらは有料ですが、多機能でプロジェクトの大規模なファイル比較に役立ちます。

  • フォルダ全体の比較:フォルダ全体を比較し、サブフォルダやファイルごとの違いを表示。
  • 3-way merge:複数のバージョンを比較して統合する機能があり、ソフトウェア開発でよく使われます。
  • 様々なプラットフォームに対応:Windowsだけでなく、macOSやLinuxでも利用可能。

4. Git for Windowsを使う

Gitはバージョン管理ツールとして有名ですが、git diffコマンドを使ってファイルやフォルダの比較も可能です。以下のコマンドで、リポジトリ内の変更点を確認できます。

特定のファイルを比較したい場合は、以下のように指定します。

また、Gitは他のdiffツールと連携させることも可能です。例えば、WinMergeを使う場合、以下のように設定します。

git config –global diff.tool winmerge

git config –global difftool.winmerge.cmd ‘”C:/Program Files/WinMerge/WinMergeU.exe” “$LOCAL” “$REMOTE”‘

これで、git difftoolコマンドを使ってWinMergeで差分を表示できます。

まとめ

Windows環境でファイルやフォルダの違いを確認する方法は多岐にわたります。簡単に比較したい場合はPowerShellを、より詳細な比較が必要な場合はWinMergeやBeyond Compareを使うとよいでしょう。開発者であれば、Gitのdiff機能を活用するのもおすすめです。